
課題
- 従来使用していた勤怠管理システムのランニングコスト増加により見直しを検討
- 以前、導入していたシステムは社内サーバー構築 ソフトウェア型のため、各部門の働き方に合わせた仕組み変更に時間がかかり、変化する働き方への柔軟な対応が困難だった
効果
- 「AKASHI」導入により、ランニングコストは約30%削減された
- 働き方に合わせた仕組みに変更することで人事総務部門の管理工数は3分の2に減った
企業や投資家向けに、オフィスビルをフロアごとに分割して販売・運用する独自のビジネスモデル「区分所有オフィス®」を主力に不動産事業を展開する株式会社ボルテックス。従業員数700名以上の同社は、各部門の働き方に合わせた仕組み変更を検討する中で「AKASHI」の導入を決定されました。その効果について、人事部で労働管理をご担当の伊藤有哉氏と山田歩実氏にお話を伺いました。
取材対象者)
人事部 人事管理課
伊藤 有哉 氏
山田 歩実 氏
「区分所有オフィス®」を中心とした不動産事業を展開
– 御社の事業内容についてお伺いさせてください。
伊藤氏:
不動産の仕入れ・売買・賃貸、管理、コンサルティングなどを行う不動産会社です。東京の「区分所有オフィス®」(フロアや部屋ごとに異なるオーナーが所有するオフィス)を核とした資産形成コンサルティングを主力としており、自社物件の開発や運用も手掛けています。当社のメイン部門は営業ですが、これに付随して仕入れや管理などの部門、バックオフィス部門などがあります。
– 伊藤様と山田様の担当業務を教えてください。
山田氏:
私も伊藤さんも、社員の勤怠をはじめとした労務管理部門を担当しています。当社はフレックスタイム制を取り入れているため、各部門に合わせた働き方=勤怠管理が必要です。現在は、「AKASHI」を導入し、運用の最適化を進めています。
価格の安さ、操作性の高さとクラウド管理が魅力
– 「AKASHI」を導入したきっかけを教えてください。
伊藤氏:
最大の理由は料金です。以前導入していたサービスの値上げが決まり、コストの観点から他のシステムを探していました。また、以前のものは社内サーバーを使用したシステムだったこともあり、変更やメンテナンスにも時間がかかる、また更新が少ないため、操作性にも課題を抱えていました。この点を解消したいと思っていたところで「AKASHI」の存在を知りました。
山田氏:
ありがたいことに年々社員数が増え、これまでの運用では管理体制が追いつかず、管理工数の削減が急務でした。クラウド管理の勤怠管理システムを導入することで効率化できれば工数削減にもつながるのではないかと考え、導入を検討しました。
– 「AKASHI」の導入の決め手は何でしょうか?
伊藤氏:
まずは価格ですね。従来使っていたソフトウェア型と比べ、「AKASHI」を導入することで約30%のコストが削減でき、驚きました。また、マニュアル不要と謳っている点にも惹かれましたね。実際に使ってみたトライアルの段階で、シンプルな打刻画面により直感的な操作性や管理画面の見やすさを実感したため「これなら長期的に運用できる」と確信しました。
山田氏:
社内サーバーを使用するソフトウェア型の勤怠システムは、オリジナリティが高い一方で、アップデートに時間がかかってしまうのがネックでした。また、一部は手入力が必要な点があるなど、アナログ寄りな運用も必要で、課題を挙げればキリがありませんでした。一方、クラウドの「AKASHI」なら法改正があってもアップデートがされるし、より低コストでより高品質のものを利用できると感じました。
直感的なUI・UXで管理作業がスムーズに
– 「AKASHI」を導入後、管理者側・従業員側の状況はいかがでしょうか?
伊藤氏:
従業員からは最初問い合わせなどありましたが、すぐに慣れてきたのか、利用方法に関する問い合わせはなくなりました。シンプルな操作性のUI・UXのおかげだと思います。また、管理者側の視点で見ても、これまで複雑でストレスだった退職や休職の登録作業が非常に簡単なので、工数・時間・心理的負担が大幅に削減されたこともありがたいですね。
山田氏:
これまでの勤怠管理は出入り口の専用機にかざすタイプだったので、PCやスマホで打刻する「AKASHI」の導入は社員からするとひと手間増えたことになります。その点で反発が出ないか少し不安でしたが、予想よりも使いこなしていることに安堵しています。パソコンだけではなくスマホによる出勤・退勤の打刻を可能にした点も良かったのかもしれません。
– 業務効率など改善されましたでしょうか?
山田氏:
「AKASHI」は、個別就業設定で残業時間を定義すれば、毎月の中で個々の残業時間を抽出することができます。また、以前のシステムでは月末にまとめて状況を確認する必要があった部分も「AKASHI」ならリアルタイムに勤務状況が確認できるので、勤怠記録や打刻を忘れている従業員にその都度リマインドすることができる点にも非常に利便性を感じています。そのおかげで、当初は何百件もあった打刻漏れが目に見えて減ってきました。このように、より正確なデータの抽出や閲覧、確認がスムーズに行えるため、これまで3日かかっていた月末の集計が1日に短縮できている点も助かっています。
伊藤氏:
「36協定アラート」の通知が細かく入るので、従業員の労働時間への意識が向上し、今後、残業時間削減などにつながるかもしれないという期待を抱いているところです。
さらなるアップデートでより使いやすいシステムへ
– 今後「AKASHI」に期待することはありますか?
伊藤氏:
打刻を申請する際に添付資料をつけられるとありがたいですね。当社の場合、各種申請の際に資料添えて報告をしてもらうため、添付資料などはまだアナログに運用している部分もあります。申請+資料を添付できる機能が備わると“より”従業員の満足度が高まると思います。
山田氏:
これまでの勤怠管理のログと「AKASHI」とデータを照合し、退勤時間やパソコンのログアウト時間の相違を確認できればと考えています。また、「36協定アラート」に合わせた機能を理解したり、より深くシステムを使いこなしたりすることを目指しています。
編集後記
「区分所有オフィス®︎」のパイオニアとして、物件の取得から管理、売却までを一貫して提供している株式会社ボルテックス様。多様な働き方に合わせた部門ごとの勤怠管理に「AKASHI」をご利用いただき大変ありがたく存じます。コスト面だけでなく利便性の点でご満足いただいているようで何よりです。今後もさらなるアップデートを続け、より高品質なシステムの提供を目指します。
企業情報
- 会社名:株式会社ボルテックス
- 設立:1999年4月
- 所在地:東京都千代田区富士見2-10-2 飯田橋グラン・ブルーム22F(東京本社)
※文中記載の組織名、所属、役職、サービス名などはすべて2025年3月取材時点のものです。
※「区分所有オフィス」は、株式会社ボルテックスの登録商標です。