インクルーシブ・リーダーシップとは?必要性やメリット・注意点について徹底解説

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インクルーシブ・リーダーシップとは、多様な個性や背景を持つメンバー全員を包み込み、その能力を最大限に引き出すリーダーシップのスタイルを指します。これにより、組織内の多様性が尊重され、イノベーションの促進や生産性の向上が期待できます。一方で、全員の意見を取り入れる過程で意思決定が遅れる可能性もあるため、バランスの取れたアプローチが求められます。今回は、インクルーシブ・リーダーシップの必要性、メリットや注意点について解説します。

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インクルーシブ・リーダーシップで組織を変えよう

インクルーシブ・リーダーシップとは

インクルーシブ・リーダーシップとは従業員の多様性を受け入れて尊重しながら、一人ひとりの個性を最大限に生かして組織全体の力を高めるリーダーシップスタイルのことです。インクルーシブとは包括的なという意味の言葉で、幅広い従業員が多様性を発揮しながら主体的に行動して、組織を動かしていく姿を示しています。インクルーシブ・リーダーシップが発揮される組織を構築するために、人材育成研修に取り入れる企業も増えてきました。

従来型リーダーシップとの違い

従来型リーダーシップはリーダーが一方的に指示を出して、従業員はそれに従うトップダウン型のスタイルが一般的です。リーダーが組織の中心となり、リーダーの能力や決断が組織の成否を左右します。一方、インクルーシブ・リーダーシップはリーダーが従業員と対等な立場で意見を積極的に聞き、個々の可能性を最大限に引き出す手法です。従業員間の協働を促して、チームでの目標の達成を目指します。

インクルーシブ・リーダーシップが注目される背景

インクルーシブ・リーダーシップが注目される背景としては、ダイバーシティ&インクルージョンの推進が挙げられます。ダイバーシティ&インクルージョンとは人材の性別・年齢・国籍などの違いを尊重して、多様性を組織で受け入れて活用することです。近年は多様な人材の能力を生かして成果に結びつけるために、多くの企業がダイバーシティ&インクルージョンを推進するようになりました。女性の活躍推進や外国人の雇用、子育てと仕事の両立支援などが代表的な取り組みです。こうしたダイバーシティ&インクルージョンの活動を推進するためにも、インクルーシブ・リーダーシップが必要とされています。

インクルーシブ・リーダーシップのメリット

イノベーションを促進できる

インクルーシブ・リーダーシップを発揮できると、イノベーションを促進できます。インクルーシブ・リーダーシップが浸透している組織では、従来の方法や考え方にこだわりません。さまざまな意見や視点を取り入れられるので、新しいアイディアや解決策に対して前向きです。そうした環境が常に構築されているので、新しいソリューションやイノベーションが生まれやすくなります。

生産性がアップする

生産性の向上にも、インクルーシブ・リーダーシップは有効です。インクルーシブ・リーダーシップで統率された組織は、さまざまなバックボーンを持つ人材を受け入れます。単に多様な人材が揃っているだけでなく、人材ごとの個性や違いは強みとして仕事で発揮することが可能です。また、個々の従業員は認められている実感を持って働けるので、仕事に積極的になる効果も期待できます。

エンゲージメントが向上する

インクルーシブ・リーダーシップは従業員のエンゲージメントの向上にも効果が期待できます。エンゲージメントとは従業員の企業に対する愛着や思い入れを示す言葉で、人材の定着や業績の向上のために重要な要素です。インクルーシブ・リーダーシップが行き渡っている組織では、従業員は自分の力を十分に発揮でき、企業から必要とされている自覚を持って働けます。結果として従業員の仕事に対する満足度や、組織へのエンゲージメントを向上させることが可能です。

インクルーシブ・リーダーシップの注意点

多様な価値観を大切にしよう

インクルーシブ・リーダーシップでは、多様な価値観を大切にしましょう。インクルーシブ・リーダーシップの核となるポイントであり、まず初めに取り組むべきステップです。複数の従業員でチームを組めば、そこには多様な価値観が存在します。インクルーシブ・リーダーシップでは個々の価値観・才能・違いを認めて尊重し、組織全体で対話を促進する取り組みが重要です。特定の価値観だけに従わせるのではなく、組織に属するすべての従業員が最大限に活躍できる環境を構築しましょう。

心理的安全性を高めよう

インクルーシブ・リーダーシップを機能させるには、心理的安全性を高めるように心がけましょう。心理的安全性とは組織で自分の意見や気持ちを、誰に対しても安心して発信できる状態を指す言葉です。心理的安全性が確保された組織でなければ、従業員の違いや個性を尊重するインクルーシブ・リーダーシップを十分に発揮できません。例えば、話す機会を増やしてコミュニケーションが取りやすい環境を構築したり、従業員の挑戦を歓迎したりして、心理的安全性を高める工夫をしてみましょう。

公平性を重視しよう

インクルーシブ・リーダーシップを成功させるには、公平性を重視しましょう。組織の誰もが平等に扱われていると感じてもらうためには、公平性の確保が欠かせません。そのためには、役職・能力・性別・人種などに左右されず、全員が等しくチャンスを得られる公平なシステムが必要です。また、リーダーの決定や行動が、公正で透明性があることも求められます。

まとめ

従来型リーダーシップだけでは機能しない場面が増えてきており、解決策の1つとしてインクルーシブ・リーダーシップが求められるようになりました。インクルーシブ・リーダーシップが組織に浸透すれば、多様な個性を持つ従業員のポテンシャルを仕事に生かせます。インクルーシブ・リーダーシップを取り入れて、多様な人材の能力を最大限に発揮させる取り組みを進めてみてはいかがでしょうか。

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