派遣社員でもボーナスはもらえる?ボーナスの制度を確認し、派遣社員がボーナスをもらえるケースを解説します

2023年1月6日

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ボーナスとは、月給などの定期的な給与とは別のタイミングで業績などに応じて社員に支払われる給与のことです。このボーナスは企業の規定によって決まるものであり、基本的に正社員のみがもらえて、雇用期間が定まっていない派遣社員はボーナスがもらえません。しかし、派遣社員でもボーナスがもらえるケースがあるのをご存じでしょうか?今回は、ボーナス制度の概要とボーナスの決まり方、基本的に派遣社員がボーナスをもらえない理由と派遣社員がボーナスをもらえるケースについて解説します。

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派遣社員でもボーナスはもらえる?

ボーナスとはどのようなもの?

ボーナスとは固定給が支払われている社員に対して、定期給与と別に支給する給与を指します。ボーナスに関しては法律上で支払いが義務化されておらず、規約などで支払うと決めた企業のみボーナスが労働条件に加わります。そのため、ボーナスの支払い時期や支払い回数にも共通した規定は設けられておりません。ボーナスが支給されない企業もあれば、年に複数回支給されるケースもあります。一般的には夏と冬に支給する企業が多数を占めています。

派遣社員のボーナスの考え方

派遣社員として働いていると、実際にはボーナスが支給されないケースが目立ちます。理由としては派遣社員の基本給の算出方法にあります。派遣社員の基本給はほかのアルバイトやパートの方と比較して、高く設定されている場合が一般的です。高めの設定がされている理由としては、派遣社員の給与にはボーナスや交通費などの金額を含んだ金額が支給されているためです。こうした給与体型の企業で派遣社員として勤めている場合だと、基本給にボーナスが含まれているため別途で支給は行われません。ただし、後述する紹介予定派遣や常用型派遣といった派遣社員の就労形態によっては、ボーナスが支給されるケースもあります。

派遣社員でもボーナスがもらえる働き方とは

紹介予定派遣

紹介予定派遣とは派遣就業前または開始後に、派遣先企業に職業紹介することを前提としている就労形態を指します。派遣先企業と派遣社員の間で合意が得られた場合、派遣社員は派遣先企業に直接雇用されます。一定の期間を派遣社員として勤務して、双方が適正などを見極めるケースが一般的です。無事に直接雇用が成立すれば、派遣社員は正社員や契約社員として雇用されます。この際にボーナス制度を導入している企業であれば、紹介予定派遣で入社した社員も支給対象として扱われます。

常用型派遣

常用型派遣とは派遣会社の社員として、指定された派遣先で働く就労形態です。雇用期間に定めがないため無期雇用派遣とも呼ばれています。一般的にイメージされやすい派遣社員と異なり契約期間に定めがないため、長期的に継続して働けるという特徴があります。例えば、最初の企業との就業期間が終了して次の企業で働くまで期間が空いても、派遣会社と常時雇用契約を結んでいるため待機中も給与が発生するのです。ボーナスについても派遣会社の賞与規定に従ってもらうことができます。

同一労働同一賃金によるボーナスの変化

そもそも同一労働同一賃金とは

同一労働同一賃金とは、同一企業・団体における正規雇用者と非正規雇用者との間の不合理な待遇差解消を目指す考え方です。非正規雇用者は派遣社員だけでなく有期雇用者やパートタイムの方などが含まれます。日本の働き方は多様化しており、非正規雇用者として働いている方が増えています。しかし、正規雇用者と比べると得られる賃金の低さが問題となっており、解決策が求められていました。そうした背景もあり政府の働き方改革の一つとして、同一労働同一賃金制度が推進されることになったのです。なお、派遣社員における同一労働同一賃金として、「派遣先均等・均衡方式」と「労使協定方式」の2つの方式から派遣会社は選択しなければなりません。

派遣先均等・均衡方式

派遣先均等・均衡方式とは派遣社員の待遇を派遣先の正規雇用者と同等にするという方式です。派遣先企業は派遣社員と同じ仕事に従事する自社雇用の正社員の待遇情報を、派遣元企業へ提供すること求められます。一方、派遣元企業は派遣先企業から提供された待遇情報より、派遣社員の待遇を検討しなければなりません。ボーナスについては派遣先の通常の社員と企業の業績などへの貢献が同一であれば同一、違いがあれば違いに応じた支給を行わなければならないと定められています。

労使協定方式

労使協定方式とは労使協定を締結して派遣社員の待遇を決める方式です。労使協定は派遣元企業と社員の過半数で組織される労働組合、もしくは過半数の代表者との間で締結します。つまり、派遣元企業と派遣社員側で賃金の条件を決めるので、派遣先企業における正社員の賃金基準に左右されないという特徴があります。ボーナスについては基本給と同一視されるケースが一般的です。基本給には賞与を含めて考え、職種・勤務地・能力などの条件を踏まえて、ほかの一般社員の平均賃金と同等以上の賃金が支払われます。

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まとめ

ボーナスは仕事を考えるうえで大切な要素の一つです。ボーナスが支給されるから、仕事へのモチベーションがアップする方も少なくないのではないでしょうか。派遣社員として働いている場合でも、ボーナスの有無は気になるはずです。派遣社員という勤務形態でもボーナスが支給されるケースがありますが、企業によってルールは異なります。ボーナスの支給を必要としている場合は、仕事を探す際に条件をよく確認しましょう。ただし、派遣社員でボーナスが支給されなくても、基本給に含まれているケースも目立つので総合的な判断が大切です。

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