BANIとは?VUCAとの違いや、BANI時代を乗り越えるポイント

2026年2月12日

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BANIとは?VUCAとの違いや、BANI時代を乗り越えるポイント

BANIとは、現代の不安定で先の見えない状況を表す概念で、壊れやすさ(Brittle)、不安(Anxious)、非線形(Non-Linear)、理解不能(Incomprehensible)の4つを指します。従来のVUCAが環境の変化を俯瞰的に捉えるのに対し、BANIは個人が感じる不安や予測不可能な状況に着目しています。BANI時代を乗り越えるには、変化に柔軟に対応する回復力(レジリエンス)や、迅速な対応力、信頼・透明性のある組織づくりが重要です。今回は、BANIとVUCAの違いや、現代社会で求められる対応のポイントなどについて解説します。

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BANIとは

BANIが示す現代の不安定な世界とその4つの特徴

「BANI」は、前述の通り4つの要素の頭文字をとって、現代社会におけるもろさ、それを理由とする不安定な現状を問題提起するためのキーワードです。さまざまな情報があふれかえっており混沌とした世界において、これまでの手法や思考では対応できない、複雑で困難な時代を包括している言葉です。まずは、以下の4つの要素を1つずつひも解いてみましょう。

・Brittle(壊れやすさ、もろさ) 一見強固に見えるシステムや組織であっても、突然崩壊してしまう可能性をはらんでいる ・Anxious(不安、不安定さ) 情報過多で不安定な日常の中、将来への予測も難しく、多くの人々が不安を感じている ・Non-Linear(非線形、直線的でない) 原因と結果が比例しておらず、たった少しの変化で結果が大きく変わってしまう可能性がある ・Incomprehensible(不可解、理解不能) 急激な変化に耐えられない、状況の全体像を可視化できていない

世代だけでは語れない人々の心理

現代は、「多様性」という言葉の浸透や、実際にライフスタイルやジェンダーなどが多様化している状況にあり、人々を世代でひとくくりにカテゴライズできないという側面があります。とはいえ現代においても「Z世代」などジェネレーションをカテゴライズする言葉が存在するものの、BANIの概念はそのような世代間を大きく超え、年齢を問わず多くの人にとって共感するであろう感情や心理を内包した言葉となっています。

VUCAとの違い

BANIはコロナ禍を経て2020年代に主流となった新しい概念ですが、それよりも前の世代では同じ4つの単語の頭文字をとった「VUCA」というキーワードがよく知られていました。90年代の冷戦終結をきっかけに、当初は軍事用語として用いられていたVUCAは、以下の4つの要素を持つ当時を象徴する概念として用いられました。

・Volatility(変動性) ・Uncertainty(不確実性) ・Complexity(複雑性) ・Ambiguity(曖昧性)

このように、「先が読めない」「混沌とした状況」など、複雑に絡み合った世の中を1つの概念としてまとめた言葉が、「VUCA」というキーワードの根源にあたります。予測困難かつ複雑で曖昧な当時の世界情勢が、軍事用語のみならず一般社会にも浸透した理由の1つにもなっているのでしょう。VUCAとBANIの大きな違いは、生まれた背景や世代が違うのはもちろんのこと、VUCAは客観的な視点から当時の情勢や状況を表すワードであったのに対し、BANIはそれよりもさらに主観的で当事者たちの感情も織り交ぜられているという点です。AIをはじめとしたテクノロジーの進化・発展やより複雑で不安定な社会情勢が、提唱から数十年が経過したVUCAのフレームワークでは不十分となっていたなかで、BANIという現代を象徴するワードが注目を集めているのです。

 

消費者が抱える「選択の不安」

支出の失敗を避けたい

見通しの立たない将来性や不安定な情勢は、日常生活を送るうえでも大きな影響を与えています。例えば、消費行動を行うときに、消費者は以前よりも一層「失敗をするリスク」を避けるようになり、費用対効果への不安を抱えるケースが増えている傾向にあるという点です。現在、さまざまな分野で「サブスクリプションサービス」が主要なマーケティング手法の1つになりつつありますが、「月額料金を支払うとさまざまなサービスが利用できるようになる」というメリットがある一方で、「解約しなければサービスを利用していなかったとしてもコストが発生し続ける」という損失へのリスクも同時に抱えています。このような場合のアプローチとして、リスク回避や対価を支払うことに慎重になっている消費者には、返金保証や無料体験期間などの制度を充実させる対策が必要です。

時間を無駄にしたくない

近年、「タイパ」(タイムパフォーマンス)という言葉が聞かれるようになったように、限られた時間をいかに有効活用できるかが、効率よく日々を過ごすために重要であるという概念が生まれています。そのため、マーケティングや消費行動においても、「一目でわかりやすい」「すぐに購入しやすい」という点が以前よりもより一層求められる傾向にあります。反対に、サービスやプロダクトを選ぶ際に十分に比較検討しなければならなかったり、マニュアルを用いて使い方を習得しなければならなかったりするプロセスが発生すると、購買意欲が低下することが考えられます。これもひとえに、日々情報を取捨選択し、時間を無駄に使うことを避けたいという消費者の表れといえるでしょう。

社会的な目を気にする

SNSを日常的に利用し、インターネットを用いて情報収集を行うデジタルネイティブの人々は、自身の行動が多くの人の目に留まる意識を常に持っています。多様性や自分自身の個性を引き出すアイデンティティを重視する一方で、自身の選択が間違っていないか、センスが悪いと思われていないだろうかなど、他者からどう思われているのかを常に気にする傾向にあるようです。不特定多数の社会的な目から評価される可能性のある現代において、ネガティブな意見を投げかけられたくないというリスクを抱えやすいのです。

BANI時代を乗り越えるために求められること

変化に立ち向かう回復力(レジリエンス)

BANIのフレームワークにおいては、もろさが「頑丈であること」では対応できなくなっていることを危惧しています。一見すると隙のない強固な壁が築かれていたとしても、変化に対応できなかったり柔軟にプロセスを転換できなかったりすることで、急激な崩壊リスクをまねく危険性をはらんでいるためです。

このようなリスクを軽減させるためには、変化に柔軟に対応できるだけの余白を残しておく必要があります。もっとも、リスクを発生させないようにすることができればよいのですが、リスクを全く起こさない状況を構築するのはあまり現実的ではありません。それよりも、突発的なリスクが発生したときに修復したり回復できるような余裕を持たせられるようになると、柔軟な対応や想定外の事態に備えることができるようになるでしょう。

迅速な対応力

予想外の結果になったとき、その変化に対応するためにはスピーディーな対応力が求められます。将来を予測しようとすることで不安を感じるのであれば、発想を転換させて「未来は予測するものではなく対応策を複数用意しておく」ことを意識しましょう。時間をかけて綿密な計画を練ることが悪いというわけではありませんが、変化をいとわない組織戦略を構築するためには、トライアンドエラーを重ねて新しい経験を積み重ねるプロセスを可能とする環境構築が重要になります。

信頼・透明性のある組織づくり

日々さまざまな情報が飛び交う現代社会では、残念ながらデマや信憑性のない情報も拡散されてしまいます。これによって、どの情報が真実でどの情報がデマなのかを取捨選択しなければならないという不安にさいなまれている現代人にとって、信頼性や透明性の高さというのは大きな強みといえます。組織内の団結や信頼関係の構築にはエンゲージメントを高めることが重要ですが、変化への対応・回復力の担保および、迅速な意思決定のプロセスが構築されるにつれ、高い透明性と不安の軽減につなげることができるでしょう。また消費者へのアプローチとしては、過度にプロダクトやサービスへの訴求をあおるようなマーケティングではなく、ユーザーの声をデータとして公開したり開発に取り入れたりするなど、現実的かつ信頼性の高いアプローチを実施することが重要です。

 

まとめ

BANIとして形容される現代社会を乗り越えるためには、これまでの手法にとらわれない柔軟かつ迅速な対応が求められています。予測が困難な時代だからこそ、予測できない世界にただ怯えるのではなく、さまざまな対応策を準備して安定したプロセスを構築することが非常に重要です。BANIのフレームワークは、変化することを不安ではなく転換期としてとらえることで、より強固な基盤を構築するための手助けを担うことでしょう。

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