ダイバーシティ・マネジメントとは?得られる効果と導入する際の注意点を解説

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ダイバーシティ・マネジメントとは、多種多様な人材を組織に受け入れ、その多様性を最大限に生かして企業の成長を促す取り組みのことを指します。ダイバーシティ・マネジメントによって多様な人材を確保することが可能になるため、人手不足の解消になるだけでなく、様々な視点からのアイディアを得ることも可能になります。しかし、多様な人材が働くことによって従業員同士で意見の違いや誤解が生まれやすくなり、トラブルが増えてしまうため注意が必要です。

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ダイバーシティ・マネジメントとは

そもそもダイバーシティ(diversity)とは、「多様性」を意味し、年齢・人種・性別・宗教・価値観などさまざまな属性の人が集団や組織において共存している状態のことです。ダイバーシティ・マネジメントとは、多様な人材を登用し、その能力が最大限に発揮できる機会を提供することで企業の成長を目指す経営戦略を指します。

ダイバーシティ・マネジメントの具体例

多様な人材を受け入れるためには、子育て中の人や障害のある人、高齢者など働くうえで時間や場所、体力といった制限がある人が働きやすい職場環境を整えることが不可欠です。日本の企業で取り組んでいるダイバーシティ・マネジメントの具体例として、以下が挙げられます。

  • ジョブローテーションの制度化
  • 育児休職中の通信教育によるキャリア開発支援の実施
  • 短時間勤務制度や退職者再雇用制度など多様な働き方の導入
  • プログラムのミスを発見する能力の高い発達障害の人の雇用
  • 子育て中の人を在宅で雇用
  • シニア人材向けの雇用契約の策定

制度は導入するだけでなく、利用しやすい環境づくりも重要です。子どもが生まれた社員に対して「おめでとう」「育休はいつとる?」というように、育児休業を利用しやすい声掛けを行っている企業もあります。ダイバーシティ・マネジメントの成功には、誰もが柔軟に働ける環境の整備が欠かせないのです。

ダイバーシティ・マネジメントの必要性

少子高齢化社会による労働力人口の減少によって必要な人材の確保が困難となっています。女性や高齢者、障害者、外国人などあらゆる労働力を活用しなければ、企業の成長が望めないのが現状です。また、消費者の価値観の多様化に伴い、あらゆるニーズに応える必要が出てきました。多様な人材をそろえてさまざまな発想や施策を打ち出していくためにも、ダイバーシティ・マネジメントが不可欠になりつつあるのです。

ダイバーシティ・マネジメントで得られる効果

多様な人材を確保できる

ダイバーシティ・マネジメントによって、人手不足の解消だけでなく、これまで採用できなかった多様な人材の確保ができるようになります。多様な人材がいることで特定の分野に特化した商品や機能の開発が実現し、多彩な顧客のニーズへの対応が可能です。 新たなターゲット層の開拓も期待できるでしょう。

イノベーションが生まれやすくなる

多様な人材を雇用することで、新たな視点によるイノベーションが生まれやすくなります。さまざまな価値観やスキル、経歴を持つ人が意見を出し合うことで、同質的な組織では得られない考え方に直接耳を傾ける機会が生まれます。 商品やサービスの開発だけでなく、業務効率化のための施策や働きやすい環境づくりのアイディアが生まれる可能性もあるのです。

企業価値が向上する

「女性が活躍しやすい」「LGBTに理解がある」「障害者雇用に注力している」といった職場環境は、企業価値の向上につながります。商品やサービスの購入のきっかけとなったり、取引先との関係が強固なものとなったりするなど、企業活動に良い影響をもたらすのです。企業イメージが良くなれば、応募者が増加し優秀な人材をより採用しやすくなります。

ダイバーシティ・マネジメントを導入する際の注意点

職場環境を整備する

多様な働き方ができるように各種制度を見直したうえで整備しましょう。たとえば、時短勤務や在宅勤務、フレックスタイム制を導入する場合は、待遇や評価基準を明確にしておかなければなりません。外国人を雇用する場合は言語や宗教の違いに対応する必要があります。障害者を雇用する場合は、障害特性に応じた配慮が求められるでしょう。ダイバーシティ・マネジメントは、多様な人材が働きやすい職場環境を整備し、雇用したあとも都度職場環境の改善の継続が必要となります。

社内のコミュニケーションを充実させる

多様な人材を受け入れ、その多様性を生かすためには社内のコミュニケーションを充実させることが必要です。多様な人材が集まれば、価値観の違いによる誤解や言語の壁などが生じるかもしれません。多様な価値観を尊重するためにも、社員同士で積極的にコミュニケーションをとるように心がけ、心理的安全性の高いチーム作りをしましょう。自分の個性が尊重されることで、仕事へのモチベーションやパフォーマンスの向上につなげられます。

ビジョンを浸透させる

ダイバーシティ・マネジメントを実施するにあたって、「多様性の受容」「個々の活躍と成長」といった明確なビジョンを策定しましょう。多様な価値観が存在することで考えがぶつかり合うときもあるでしょう。そのときに重要な役割を果たすのがビジョンです。ビジョンを根拠にすれば、どのように行動し、解決すべきか適切な判断を下せます。ビジョンは策定したら終わりではなく、社内報やポスターで社員に定期的に発信し、浸透させるようにしましょう。

まとめ

今回は、ダイバーシティ・マネジメントの概要や得られる効果、導入する際の注意点について解説しました。労働力人口が不足し、価値観や働き方が多様化しているこの時代において、ダイバーシティ・マネジメントは企業の成長に不可欠な取り組みです。ダイバーシティ・マネジメントを成功させるためにも、誰もが働きやすく、個々の価値観を認め合える職場環境を整備しましょう。

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