ロジカルハラスメントとは?ロジハラが及ぼす影響と解決策について徹底解説

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ロジカルハラスメントとは、論理や理屈を盾に相手を追い詰め、精神的な苦痛や不快感を与えることを指します。ロジハラを受けた従業員は自己肯定感が下がり、生産性が低下してしまいます。そのためロジカルな指摘をする際は、相手を尊重しながら自分の意見を伝えるアサーティブコミュニケーションを心がけましょう。また、企業はハラスメント研修やアンケート調査を実施し、ロジカルハラスメントを予防しましょう。

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ロジカルハラスメントが問題になっている

ロジカルハラスメントとは

正論を盾に相手を過剰に追い詰めて不快にする言動・いやがらせのことを「ロジカルハラスメント(ロジハラ)」と言います。 「論理的な」「筋の通った」を意味する「ロジカル(logical)と、人を不快にさせる言動や嫌がらせを意味する「ハラスメント(harassment)」を組み合わせた言葉です。例えば、相手の話を一切聴くことなく正論を一方的に展開し、「あなたは間違っている」と強く主張し続ける言動が該当します。ロジハラによって、相手は委縮し自分の意見を発言できなくなるでしょう。正論が悪いのではなく、伝え方に問題があります。ロジハラだけでなく、ハラスメントに該当する言動について正しい知識をつけ、相手を尊重したコミュニケーションを取るようにしましょう。

ロジカルハラスメントが増えている背景

ロジハラが増えている背景には、「多様性の推進」が考えられます。近年、多様性の推進によって、年齢や性別、働き方、国籍、障害の有無などにかかわらず、多種多様な人々がともに働く機会が増えてきました。日本では、言葉ですべてを伝えなくても雰囲気で感じ取る「察する」という文化があります。従来は、相手が察してくれることでコミュニケーションが成立していましたが、さまざまなバックグラウンドを持つ人が集まることで、それが通用しない場面も出てきたのです。多くの情報を言葉にする必要が生じた結果、言い方の加減を誤りストレートな表現で相手を委縮させてしまう場面が見受けられるようになりました。

ロジカルハラスメントをしてしまう方の特徴

ロジハラをしてしまう人には「自分が正しいと思っている」「相手の気持ちを考えられない」「優位に立ちたい気持ちが強い」といった特徴があります。このような特徴を持つ人は、人の気持ちをないがしろにしてでも正しいと思うことに向かって突き進むため、ペースを乱す人や反対意見を述べる人に厳しい言動をするのです。問題解決に全力を注げるため、成果を上げやすく評価されやすい傾向にあり、役職者に抜擢されるケースも少なくありません。役職者になれば指摘できる人がいなくなり、さらにロジハラがエスカレートすることになります。

ロジカルハラスメントによる悪影響

モチベーションが低下する

正論を盾に自分の意見や考えを否定される状況が繰り返されると、ロジハラを受けた人は疲弊してモチベーションを失ってしまうでしょう。モチベーションが低下することで、ミスが増えたり、生産性が低下したりするなどの悪影響が及びます。優秀な人材の成長の阻害だけでなく、離職リスクのおそれもあることに留意しなければなりません。

職場全体の連携が阻害される

ロジハラは被害を受けている本人だけでなく、それを見たり聞いたりしている周囲の人にも悪影響を及ぼします。 自分もロジハラを受けるのではないかとプレッシャーを感じて委縮してしまい、職場全体の空気が悪くなるのです。その結果、コミュニケーションや協力が妨げられ、職場全体でスムーズな連携がとれなくなります。

メンタル不調に発展する

ロジハラを受け続けると、うつ病や不安障害などのメンタル不調に発展するおそれがあります。「正論」だけに反論できないうえ、ハラスメントを受けているという自覚がなく我慢し続けてしまう場合も多いのです。自分でも気が付かないうちにストレスが蓄積され、休職や離職に追い込まれることもあります。

ロジカルハラスメントの解決策

相手の立場に立って考える

何か伝えたいことがある場合は、ロジハラにならないように相手の立場に立って考えるようにしましょう。 特に、相手の意見を受け入れられない場合やミスを注意する場合に気を付ける必要があります。ロジハラを根本的に解決・予防するためには、企業が定期的にハラスメント研修や社内アンケートを実施することが効果的です。

相手の感情を否定しない

ロジハラは、相手の意見や感情を否定する傾向にあります。ロジハラの加害者にならないためにも、まずは相手の話を最後まで聞き、その裏にある相手の感情を想像しましょう。相手の意見や感情を受け止めたうえで、伝え方や言葉遣いに配慮して意見を伝えることが大切です。

アサーティブコミュニケーションを実践する

アサーティブコミュニケーションとは、自分と相手を尊重しつつ、自分の意見や要望を伝えるコミュニケーション手法のことです。このコミュニケーション手法を身に付ければ、自分の意見を相手に押し付けなくなり、ロジハラを予防できるでしょう。また、職場全体でアサーティブコミュニケーション研修を実施することでお互いを尊重した意見交換をしやすくなり、職場の風通しが良くなります。

まとめ

今回は、ロジカルハラスメントの概要や及ぼす悪影響、その解決策について解説しました。ロジハラはハラスメントの1つであり、モチベーションの低下や職場全体の連携の阻害、メンタル不調などさまざまな悪影響を及ぼします。ロジハラを行っている本人は自覚がないことも少なくありません。企業はロジハラをはじめとするハラスメントを防止するためにも、アサーティブコミュニケーション研修の実施や、ハラスメントに対する方針の策定と労働者への周知・啓発などの対策を講じましょう。

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